フィラメント
2007/10/31(Wed)


言葉を失くしてゆく心が
静かに深く悲鳴をあげて
まるでフィラメントが弾けるように 冷たくなった


伝えたいことや伝えるべきことが
いくつも転がって 跳ねて
いっつも同じ場所でつまづいて
何時の間にか諦めた想いが沈殿して
黒く濁っている


楽しかったはずのことが色褪せ
嬉しかったはずのことが無感動


身体いっぱい使って 不安や悲しみを叫んでも
安らかな貴方の寝息に掻き消され
霧散してゆく


小気味良い音を立てて切れたフィラメントが
切れた瞬間に零れ落ちた無数の言葉でさえ
虚しくさせる

貴方を 
言葉という繋がりで喜ばせ 感動もさせてきたはずが
今は 何を伝えられるだろう?

呼吸することさえ億劫な私は
千切れたフィラメントの言葉と心を持て余しながら
寂しさと侘しさを耐えようともがいている

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お掃除係
2007/10/24(Wed)
おはよう。
いってらっしゃい。
おかえり。

おやすみ。


おしゃべりだった私が、長い一日の中でおしゃべりすることと言えば、これからもエンドレスに交わされる4行の言葉。

特別な何かを話したいわけじゃない。
特別な楽しみがほしいわけじゃない。
特別でないその毎日の笑顔を見るために、私はどんな特別な努力をしなくちゃいけないの?

おかえりとおやすみの間に沈殿した言葉を、夜の帳に私はお掃除する。
もうそれは明日言えないから捨てようね?
もうそれは必要なさそうだから仕舞っておこうね?
もういいんだよ、全部。
捨てちゃおうね…。

そうすると朝が来て、眠ったはずの身体はどうしてか疲れていて。
あぁ、お掃除は大変だったんだ。だけど済んだんだねって思うことにする。

そうして、「おはよう」が始まる。
寂しい独りの一日が始まる。

誰よりもおしゃべりで、色んなことを伝えたかった。
そんな当たり前のように簡単だったはずのことが、今は酷くひどく遠く思われる…。
言葉が生まれなければ発する必要もないだろうに、言葉は次から次へと溢れ出て、伝える術がないままに圧縮されて鍵を閉めておくのが難しい。
パンパンになった焼き立てのポップコーンのようになって、ただそれは静かな涙にしかなれない。

「どうしたの?」って問い掛けに、この圧縮された分をどうやって説明すればいいんだろう?
毎日懸命に掃除した言葉や想いを、今度はどんな言葉で伝えられるというんだろう?
何でもない。と首を振る以外に。


窓の外に広がる乾燥した大地のように、私の心も涸れて喘いでいる。
そんな錯覚かもしれない。
だけど。そう思っても楽にはなれなかったよ…。
辛いのだと言葉に出来るほどには、私はまだ何かをし足りないんだろうか。
まだどんな特別な頑張りが足りない?
もう、分からないな。

お掃除係りはいつまでも替わってもらえず、放課後のもの侘しい風景のようにポツリと独りで佇んでいる。
「疲れたなぁ」って呟きながら。
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2007/10/20(Sat)



貴方の未来予想図を聞いていると

時々

未来への希望を失うことがある



あなたの未来予想図を聞いていると

時々

早く死んでしまいたいと思うことがある


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